天敵ゴキブリを知る

ゴキブリは学術的にはゴキブリ目の昆虫の総称です。ゴキブリといってもその種類は非常に多く、世界に生息するゴキブリ類は4000種以上に及び、日本では外来種を含め約60種が存在しています。そのほとんどが野外性の種ですから、日常の中で私たちが嫌っている衛生害虫としてのゴキブリは10種以下といわれています。
一般の住宅に生息する代表的なゴキブリは、クロゴキブリといわれるものです。活動期は主として5~10月ですが、全国的に分布しており、寒さにも比較的強く、暖房がなくても冬を越すことが可能なので厄介です。
飲食店など食品の多いところで多く見られるものがチャバネゴキブリで、これも日本各地でほぼ1年中繁殖をくり返している厭な存在です。本種は5mm程度の隙間に好んで入り込んでいきます。都市部を中心に多く分布しており、雌成虫は、一生の間に3~4個の卵鞘を産み、1卵鞘あたり40~48匹の幼虫が生まれます。
卵から成虫に至るまでわずか2ヵ月くらいしかかからないため、繁殖率が非常に高いのも私たちには困った特徴となっています。成虫の寿命は雄で約4ヵ月、雌では10ヵ月と大きく異なり、害虫としてのゴキブリの中では最重要種といってもいい存在です。
他には、クロゴキブリよりも少し小さめで国産種のヤマトゴキブリ、大型のワモンゴキブリなどというものもよく見られます。